「なんか最近ネットが落ちるな」——最初はその程度の違和感でした。しかし頻度が上がってくると無視できなくなります。この記事では、実際に僕が自作PC(Windows 11)で経験した、有線LAN接続の不安定化とブルースクリーン(BSOD)が絡んだトラブルを、原因の切り分けから対策まで振り返ります。

症状:深夜に集中して起きる不調

僕のケースでは、日中は特に問題なく使えるのに、深夜帯になるとネットワークが瞬断したり、最終的にはブルースクリーンで強制再起動がかかることが続きました。厄介なのは再現性が低いことです。「毎回必ず起きる」わけではなく、数日おきに起きたり起きなかったりするため、原因の見当がつけづらいという特徴がありました。

まず疑ったのがVPN・リモートアクセス系ツール

自宅と外出先のPCをつなぐために常駐させているリモートアクセス系のツールがあったので、真っ先にそれを疑いました。ネットワーク周りのトラブルは、こうした常駐ツールが関与しているケースが実際に多いからです。しかし、該当ツールのログや動作を一つずつ確認していったところ、少なくとも今回のケースではそのツール自体は「シロ」——つまり直接の原因ではないという結論に至りました。疑わしきを闇雲に疑うのではなく、一つずつ消去法で潰していく作業が結局は近道になります。

ダンプファイルを読んでみるという選択肢

Windowsはブルースクリーンが発生すると、原因調査のためのメモリダンプ(クラッシュ時の状態を記録したファイル)を残してくれます。これを解析するツールを使うと、どのドライバーが問題を起こしたかまで特定できることがあります。ダンプファイルはサイズが大きく、コピーする際に管理者権限(UAC昇格)が必要になる点は少しつまずきやすいポイントでした。解析ツール自体も、インストーラー経由よりコマンドラインから直接パスを指定して実行したほうが確実だった、というのも実際にやってみて分かったことです。

犯人は有線LANアダプタのドライバーだった

解析を重ねた結果、行き着いたのは有線LANのネットワークアダプタ(Realtek系のチップを使ったモデル)のドライバーでした。特定の省電力機能が絡む形で、深夜の低負荷時間帯に不具合を起こしていた、というのが今回のケースでの推測です。対処としては、ドライバーを特定バージョンへ変更し、あわせてアダプタの省電力設定をすべて無効化するという、地味だけれど効果のある方法にたどり着きました。

ダンプ解析ツールのインストールでもつまずいた

余談ですが、ダンプ解析ツール自体の準備でも小さくつまずきました。パッケージマネージャー経由でインストールしようとした際、標準の配布元とは別の取得元を明示的に指定しないとうまく入らないことがあり、ここで無駄に時間を使ってしまいました。トラブルシューティング系のツールは、いざ使いたいときに限って準備段階でつまずきがちです。深夜にトラブルが起きてから「さあ調べるぞ」となる前に、こうした解析ツール一式は普段から手元に用意しておくと、いざというときの対応スピードが全然違うと実感しました。

「省電力機能を切る」という基本の効果

ノートPCならまだしも、自宅の据え置き自作PCで積極的に省電力設定を使うメリットは正直あまりありません。それなのに、Windowsの既定設定やドライバーのデフォルトでは、ネットワークアダプタの省電力機能がオンになっていることが少なくありません。今回の一件で、まず疑うべき基本チェック項目として「ネットワークアダプタの省電力設定」を自分のトラブルシューティングの手順に組み込むようになりました。

対策後の様子見期間も大事

ドライバー変更と設定変更をした直後に「これで直った」と即断しないようにしています。今回のトラブルも再現頻度が低かったぶん、数日間ブルースクリーンが出ないことを確認してから、ようやく「解決した」と言えるという段階を踏みました。ガジェット系のトラブルは、対策直後の一回だけ様子を見て安心してしまうと、実は再発していたというケースも多いので注意が必要です。

「たまたま直っただけ」を疑う姿勢

今回のようなトラブルで一番怖いのは、「対策したから直った」のか「たまたまその日は発生しなかっただけ」なのかを区別できないまま安心してしまうことです。実際、原因が省電力設定ではなく別の要因だった可能性も、対策直後の数日だけでは完全には否定しきれません。だからこそ、ある程度の期間(僕の場合は数日単位)発生しないことを確認して初めて「解決した」と判断するようにしています。この「即断しない」という姿勢は、ネットワークトラブルに限らず、あらゆる自作PCのトラブルシューティングに共通する考え方だと思っています。

この経験から得た「疑うべき基本項目」リスト

一連のトラブル対応を通じて、僕は自分用のチェックリストを作るようになりました。常駐ソフト、ネットワークアダプタのドライバーバージョン、省電力設定、電源ケーブルやポートの接触不良——この4つを順番に見ていくだけでも、原因の大部分は絞り込めるという感触を持っています。すべてのトラブルがこの範囲で解決するとは限りませんが、闇雲にパーツを交換する前の「最初の一周」として、非常に有効だと感じています。

まとめ:ネットワーク不調は「常駐ソフト→ドライバー→省電力設定」の順で疑う

今回の経験を通じて、僕自身のトラブルシューティングの型ができました。まず常駐ソフトを疑い、消去法で外し、次にダンプ解析でドライバー起因かどうかを確認し、最後にドライバーのバージョンと省電力設定を見直す——という順番です。自作PCで原因不明のネットワーク不調やブルースクリーンに悩んでいる人は、闇雲に部品を交換する前に、この順番で一つずつ切り分けてみることをおすすめします。